1月理事長メッセージ

 1月を数字で呼んでいるのは私たち日本人だけだろうか。英語でも、仏語でも、西語でも1月を表す別の単語があって、意味が分かるが、first month of the year とは言われない。しかしなぜかこの月から新しい年が始まるということでは一部の国を除いては共通している。人は何かにけじめをつけたい、何かを始めるきっかけがほしい、そんな単純な理由であるかもしれないし、反対に高等な宇宙天文学的な問題であるのかもしれない。私には知識がない。ただ私たちは今、過去、現在、未来へと続く時の流れの中で生かされ、現在が一瞬のうちに過去に変わり、未来は現在に変化していく。保護者の皆さん、2015年はどうだったでしょうか。期待した以上の成果があった。すべてが順調であった。素敵な人との出会いがあった。会社や社会で認められた。うれしいことが多かった。こんなことを言われる人は本当に少数の人かもしれません。大多数の人は何も大きな変化はなかった、素敵なことも、うれしいことも、期待した以上のことも何もなかった。それどころか不幸が続いた、親子の関係が分からなくなった、金銭的な苦労が絶えない、子供の成績が芳しくないと不平を言われる人も多い。ただ、幸福や満足の基準は人によって異なるもの、客観的な物差しなどは存在しない。不幸だと自分で思っていたことが他人から見れば全く幸福なことであり、逆に満足だと考えていたことが、もっと満足を得られるものになっていることもある。すべての不幸を背負って生きているというような顔をしている人もある意味、幸福の領域に達している場合もあり得る。完全に幸せな人がいないかもしれないが気持ちの持ちようではずいぶん変わるものです。この世に生を受けたからには何か社会的貢献も必要だろうし、何事にも意欲的に取り組み、また考えることも要求されている。東大阪市のあるお金持ちの高額納税者に、働かずに生活保護をもらっている人を見ればどう思いますかとの問いかけに、それは一種の必要経費で、なければ社会的暴動がおこるだろうと答えた。その人も納税という手段で社会的貢献をしている。新しい年を迎えて、思うことが多い。1日しか休みがない西欧と異なって、日本の正月は休みが連続する。小さい頃には正月は最大の喜びであった。たぶん大人の人もそうであった。休みが多かったし、華があった。それは貧しいことの裏返しかもしれないが、心が躍った。ごちそうやおこづかいがあった。夢や何とも言えないような楽しみがあった。友との交わりも密であった。今は楽しみが分散し、友との親密な交わりも少なく、無関心の人が増えている。何も正月に限ったことでなく、結婚式でもお葬式でも大きな変化がみられる。これは少子化や高齢化だけでは説明しきれない。日本人は集団から個へ軸足が移った事も大きな変化になっている。例えば、生活が豊かになったために、他人への関心、かかわりが少なくなったとか、助け合うことが昔ほど必要で無くなったとか、人との接触に苦手な人が増えてきたとかである。これも時代の流れだと一言で片づけてしまうのは何か心残りがする。個人的なことで申し訳ないですが、今年は申年、私も6回目の年男になった。1944年、泉北郡美木多村で生を受けてから今まで、今は鬼籍に入った人も含めて、いかに沢山の人々のお世話になったか、又は助けていただいたかは本当に頭の下がる思いでいっぱいです。人は一人では何もできないがそんな人がスクラムを組んで仲間意識に燃えると、とてつもなく大きな力になる。そんな目に見えない大きなパワーに支えられて今までやってこられたことが、私にとって大きな財産、命が燃え尽きるその日が来るまで、たとえ小さくとも何らかの社会的貢献をしていきたい、幼児教育の面でも、高齢者介護の面でも、思いは複雑です。いろいろ言い訳をしても、やはり新しい年には人をわくわくさせるようなものがあります。幼稚園の年長さんはあと3か月でそれぞれの小学校に巣立っていきます。私たちにとっては寂しい限りですが保護者の皆様にとっては一抹の不安と、大きな希望で心が占領されていることでしょう。子供たちは幼稚園で心も体も随分成長しました。人との関わりもうまくなりました。小学校での生活は幼稚園での基礎基本を踏まえて充実したものになり、大きな実を結ぶことになるでしょう。年長さん以外のお子さんはまだまだ私たちの仲間です。一緒に楽しく中身の濃い幼稚園生活を送りましょう。今年も、今年こそ、保護者の皆様、ご家族の皆様の上に、そして勿論、お子様の上にも陽光輝く幸せがいっぱい降り注ぎ、限りない健康でいられますように心より願っています。新年あけましておめでとうございます。

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