一年間ありがとうございました
2023.11.29
一年間ありがとうございました
散り際の美しさを誇示しながら、園庭の樹木も今はすっかり衣装を取り去り、本来の形だけの姿に変身です。これから始まる厳しい環境に耐える為に研ぎ澄まされた裸の形です。虫たちやそれを生存条件としている動物たちも長い睡眠に入りました。それぞれが生きるために、子孫を残すために昔から延々と続いてきた営みです。今は薄れたとはいえ、スペインで続いてきたシエスタ(昼寝)もそうなんでしょうか。そんな中で私たち人類は理不尽な戦いをする反面、他の生物と異なって、知力と忍耐力を使ってより快適な生活を追い求めてきました。残念ながら人間だけが全ての支配者であるという驕り高ぶった気持ちも芽生え、他の動植物との共生という概念が少し希薄になってきたのではと思ったりします。ある有名な学者は「私たちは歴史上最も健康で、最も裕福で、最も長生な人間である。そして私たちはますます怖がるようになりつつある。
これは現代の大きなパラドックスの一つである」と言いました。現実には目前のリスクを恐れすぎるほど恐れるくせに、遠い未来のリスクとなると、どんな大きなリスクでも一向に恐れない人間があまりにも多い。又ある人は「大きい不快、破滅をもたらすことのできるもの、それも遠くではなく目前に迫られるほど近くに現れるものだけを恐れる」「ひどく遠くにあるものを人々は恐れない」例えば誰でも人は死ぬということを知っている。しかしそれは近くにないから少しも気にすることはない。目前のリスクに比べて遠くのそれは実寸よりも小さく見えるために、私たちはつい前者を恐れすぎ、後者を恐れな過ぎてしまう。しかしあまりにも遠い未来までも考えると私たちは生きることが辛くなるかもしれない。二学期の大きな行事、運動会と作品展が皆様方に支えられて無事終えることが出来ました。ご感想はいかがでしたか。運動会では肉体的な大きな成長を見られたかと思います。一歩一歩成人になる為の大きな生長だと思います。
作品展では精神的、頭脳的な飛躍、自戒の芽生え、物の捉え方、見方等においても、順調なそれでいて確実な伸展を垣間見られたかと思います。幼稚園で経験したこと、学んだこと、人と交わったこと、たまには喧嘩をしたこと、さまざまな経験や体験がこれからの子供たちの成長に大きな起爆剤となって役立っていきます。ただアクセスだけで幼稚園や保育所選んでいると言われる傾向が強い中で、私たちは愚直に保護者の皆様と連絡を取り合って、子どもが真ん中、子供中心の保育を目指して、認知能力は勿論のこと、非認知能力の向上も目指して保育・教育活動を進め、いい形で小学校教育につなげていきます。
そして将来何十年か先にあの時この幼稚園に通園して良かった、両親の幼稚園選びの選択は間違いでなかった、正しい選択であったと言ってもらえるよう、教職員一同日々研鑽に取り組むと同時に子ども一人一人との接触をより一層深めてまいります。あと一か月で2024年、年長さんは憧れの小学校です。年長さんを見ているとワクワク感がいっぱいです。今まで幼稚園で経験し、体験し、学んできたことが大きな財産となって小学校に行っても光り輝いたものになるでしょう。時あたかも文科省が小学校へ繋ぐ教育、幼少連携の重要性を今まで以上に発信するようになりました。これから何十年もかけて子どもたちの追跡調査をする体制も整い始めました。私たちの幼稚園で学んだ子どもたちが将来にわたってきっと立派な人生を送られることを私たちは希望し、期待し、実際そうなるものだと自信を持っています。
新しい2024年、保護者の皆さんが幸多く、ご健勝でありますよう心より願いつつ、2023年の園便り終わりとします。いろいろ行き届かない点、ご不満に思われている事も多々あった事と存じますが、この一年間本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
散り際の美しさを誇示しながら、園庭の樹木も今はすっかり衣装を取り去り、本来の形だけの姿に変身です。これから始まる厳しい環境に耐える為に研ぎ澄まされた裸の形です。虫たちやそれを生存条件としている動物たちも長い睡眠に入りました。それぞれが生きるために、子孫を残すために昔から延々と続いてきた営みです。今は薄れたとはいえ、スペインで続いてきたシエスタ(昼寝)もそうなんでしょうか。そんな中で私たち人類は理不尽な戦いをする反面、他の生物と異なって、知力と忍耐力を使ってより快適な生活を追い求めてきました。残念ながら人間だけが全ての支配者であるという驕り高ぶった気持ちも芽生え、他の動植物との共生という概念が少し希薄になってきたのではと思ったりします。ある有名な学者は「私たちは歴史上最も健康で、最も裕福で、最も長生な人間である。そして私たちはますます怖がるようになりつつある。
これは現代の大きなパラドックスの一つである」と言いました。現実には目前のリスクを恐れすぎるほど恐れるくせに、遠い未来のリスクとなると、どんな大きなリスクでも一向に恐れない人間があまりにも多い。又ある人は「大きい不快、破滅をもたらすことのできるもの、それも遠くではなく目前に迫られるほど近くに現れるものだけを恐れる」「ひどく遠くにあるものを人々は恐れない」例えば誰でも人は死ぬということを知っている。しかしそれは近くにないから少しも気にすることはない。目前のリスクに比べて遠くのそれは実寸よりも小さく見えるために、私たちはつい前者を恐れすぎ、後者を恐れな過ぎてしまう。しかしあまりにも遠い未来までも考えると私たちは生きることが辛くなるかもしれない。二学期の大きな行事、運動会と作品展が皆様方に支えられて無事終えることが出来ました。ご感想はいかがでしたか。運動会では肉体的な大きな成長を見られたかと思います。一歩一歩成人になる為の大きな生長だと思います。
作品展では精神的、頭脳的な飛躍、自戒の芽生え、物の捉え方、見方等においても、順調なそれでいて確実な伸展を垣間見られたかと思います。幼稚園で経験したこと、学んだこと、人と交わったこと、たまには喧嘩をしたこと、さまざまな経験や体験がこれからの子供たちの成長に大きな起爆剤となって役立っていきます。ただアクセスだけで幼稚園や保育所選んでいると言われる傾向が強い中で、私たちは愚直に保護者の皆様と連絡を取り合って、子どもが真ん中、子供中心の保育を目指して、認知能力は勿論のこと、非認知能力の向上も目指して保育・教育活動を進め、いい形で小学校教育につなげていきます。
そして将来何十年か先にあの時この幼稚園に通園して良かった、両親の幼稚園選びの選択は間違いでなかった、正しい選択であったと言ってもらえるよう、教職員一同日々研鑽に取り組むと同時に子ども一人一人との接触をより一層深めてまいります。あと一か月で2024年、年長さんは憧れの小学校です。年長さんを見ているとワクワク感がいっぱいです。今まで幼稚園で経験し、体験し、学んできたことが大きな財産となって小学校に行っても光り輝いたものになるでしょう。時あたかも文科省が小学校へ繋ぐ教育、幼少連携の重要性を今まで以上に発信するようになりました。これから何十年もかけて子どもたちの追跡調査をする体制も整い始めました。私たちの幼稚園で学んだ子どもたちが将来にわたってきっと立派な人生を送られることを私たちは希望し、期待し、実際そうなるものだと自信を持っています。
新しい2024年、保護者の皆さんが幸多く、ご健勝でありますよう心より願いつつ、2023年の園便り終わりとします。いろいろ行き届かない点、ご不満に思われている事も多々あった事と存じますが、この一年間本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
11月・12月の子育て遊びの広場のお知らせ
2023.11.01
11月・12月の子育て遊びの広場のお知らせ
諏訪森幼稚園にて開催予定の11月『体操の先生と一緒に遊ぼう!』と12月『ミニクリスマスツリーを作ろう』の参加申し込み受付をメールフォームにて開始いたしました。
下記に各詳細を記載しますので、是非お友だちをお誘い合わせの上、ご参加お待ちしております♬
(※各イベント締切日・詳細等必ずお守りいただきますようご確認ください※
●体操の先生と一緒に遊ぼう!●
日時:令和5年 11月21日(火)
時間:11:00~12:00
場所:認定こども園 諏訪森幼稚園 遊戯室内
持ち物:上履き、下靴を入れる袋、お茶
(※お子様の着替え、オムツ等必要な場合は各自お持ちください。)
締切日:11月15日(水) 18:30まで(原則締切後は受付できません)
諏訪森幼稚園の正課体操の先生と一緒に身体を動かして遊びませんか?
未就学児のお子様皆が楽しめるプログラムを考えていますので、是非来てくださいね☆
お申込み方法や詳しい内容はこちらからご確認ください。
(トップページの『各種書類』の欄からもご確認いただけます)
●ミニクリスマスツリーを作ろう●
日時:令和5年 12月16日(土)
時間:10:00~11:30
(集合時間 9:45)
場所:認定こども園 諏訪森幼稚園 遊戯室内
持ち物:ハサミ(モールなど切ります)・上履き・下靴を入れる袋
ツリーを入れる袋・手拭きタオル
服装:汚れてもよい服
参加費:500円(※当日受付にてお支払いいただきます※)
締切日:11月10日(金) 18:30まで(原則締切後受付できません)
木育インストラクターの三山 純代さんにきていただき、ミニクリスマスツリーを作ります。
地域の方は先着順の4組限定となります。是非お時間のある方はお越しください♬
(※この行事は園行事『家族登園』の一環となりますので、在園児家庭も参加します)
(※4組定員になり次第、締め切らせていただきます)
お申込み方法や詳しい内容うはこちらからご確認ください。
(トップページの『各種書類』の欄からもご確認いただけます)
諏訪森幼稚園にて開催予定の11月『体操の先生と一緒に遊ぼう!』と12月『ミニクリスマスツリーを作ろう』の参加申し込み受付をメールフォームにて開始いたしました。
下記に各詳細を記載しますので、是非お友だちをお誘い合わせの上、ご参加お待ちしております♬
(※各イベント締切日・詳細等必ずお守りいただきますようご確認ください※
●体操の先生と一緒に遊ぼう!●
日時:令和5年 11月21日(火)
時間:11:00~12:00
場所:認定こども園 諏訪森幼稚園 遊戯室内
持ち物:上履き、下靴を入れる袋、お茶
(※お子様の着替え、オムツ等必要な場合は各自お持ちください。)
締切日:11月15日(水) 18:30まで(原則締切後は受付できません)
諏訪森幼稚園の正課体操の先生と一緒に身体を動かして遊びませんか?
未就学児のお子様皆が楽しめるプログラムを考えていますので、是非来てくださいね☆
お申込み方法や詳しい内容はこちらからご確認ください。
(トップページの『各種書類』の欄からもご確認いただけます)
●ミニクリスマスツリーを作ろう●
日時:令和5年 12月16日(土)
時間:10:00~11:30
(集合時間 9:45)
場所:認定こども園 諏訪森幼稚園 遊戯室内
持ち物:ハサミ(モールなど切ります)・上履き・下靴を入れる袋
ツリーを入れる袋・手拭きタオル
服装:汚れてもよい服
参加費:500円(※当日受付にてお支払いいただきます※)
締切日:11月10日(金) 18:30まで(原則締切後受付できません)
木育インストラクターの三山 純代さんにきていただき、ミニクリスマスツリーを作ります。
地域の方は先着順の4組限定となります。是非お時間のある方はお越しください♬
(※この行事は園行事『家族登園』の一環となりますので、在園児家庭も参加します)
(※4組定員になり次第、締め切らせていただきます)
お申込み方法や詳しい内容うはこちらからご確認ください。
(トップページの『各種書類』の欄からもご確認いただけます)
明日に向けて
2023.11.01
明日に向かって
10月22日夜7時15分、ANAのボーイング737が爆音を後に残して伊丹空港を離陸した。1時間後の8時20分、何事が起ったかびっくりするほどの大きな音と衝撃を伴って、兎に角福島空港に着陸した。昼は大阪と同じくらいの気温でも、夜になるとさすがに寒い。福島交通のバスで約40分、郡山に到着、歩いてダイワロイネットホテルに歩いて移動、駅前の便利なビジネスホテルだ。第38回全日本私立幼稚園研修大会が10月23と24日、山形市のホテルメトロポリタン山形で行われる。
それに先立って上杉鷹山の米沢市を、そして上杉神社をどうしても見ておきたかった。翌朝8時30分、レンタカーを借りて、一人で東北自動車道を北進し、福島市で東北中央自動車道に進んだ。こんな峻険な山々が連なる場所によく高速道路を建設したと思うくらいトンネルが続き、そのトンネルを数多くの橋でつないでいた。高速道路があるのは当たり前だろうか?土地の地権者との交渉、買収、設計、土木、建設、付帯工事、その他、どのくらい多くの人々がこの道路を作るのに、携わったのだろうか。どのくらい努力し、どのくらい頭を絞って設計したのだろうか?
日本には数多くの高速道路があるが、ここも難工事の一つだったのではと思うと同時に、日本の土木工事の技術力の高さを見せつけられた思いだ。戦前、戦後を通じて蓄積された技術、人数が多かった団塊の世代の頑張り、そしてその後を受け継いでいる現役世代、GNPが世界4位になったとはいえ、日本にはまだまだ世界に誇るものがある。
「為せば成る、なさねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」上杉神社にはこれをしたためた掲示板があった。「どんなことでもやろうと努力すれば、必ず実現できる。逆に無理だと思ってあきらめ、努力をしなければ、絶対に実現できない。」上杉鷹山は莫大な借金を抱え、民衆が苦しんでいた藩を自分から模範を示して節約に努め、新たに産業を起こし、学問所も作り、財政の立て直しに全力で取り組んだ。又子どもや老人を大切にする政治も行った。今でも通用する次の4か条を唱えた。
1. 民の父母の心構えを第一とすること。
2. 学問・武術を怠らないこと。
3. 質素・倹約を忘れぬこと。
4. 賞罰は正しく行うこと。
それにしても隣の会津若松と言い、この米沢藩と言い、質実剛健、幕府に対する毅然とした態度、藩主を支える人々の心意気、山間に囲まれた厳しい環境のなせる業かもしれない。
山形空港は「おいしい山形空港」と呼ばれる程、果物をはじめ、米、肉、なんでも美味しいと副知事や市長の言葉、そのおいしさの代表として、初めに「出羽桜」酒造の仲野益美社長の記念講演があった。その中で心に残った一つが、山形の作り酒造は10社あって、皆、仲が良い事、「他の酒の犠牲の上に立った酒でないこと」すなわち自分だけ、自分の会社だけ良いというのではない。またチャレンジ精神をうたい、「チャレンジすれば苦労を伴うが、未来が開拓できる」と説く。又輸出にも力を入れ、5年度は475億円であった。
次に文科省の幼児教育課長の藤岡謙一さんが幼児教育の現状と将来について講演した。教育は幼児教育から小、中、高等学校教育までの積み重ねであり、基礎、スタートが大事である。幼児教育では総合的に育む次の3つの資質能力をバランスよく習得する必要がある。すなわち、知識・技能の基礎、思考力、判断力、表現力などの基礎、学びに向かう力、人間性などであり、幼稚園などでの普段の活動、遊びなどが小学校での本質的理解、正確な知識、技能の習得、思考力・判断力・表現力の育成に繋がっていく。
幼児教育の良し悪しの状況によっては今後の人生を左右するものであり、幼児教育にお金を使うことは将来への大きな投資である。日本でもその子どもたちはどのように成長し、どのような人となっていったのか、大規模な追跡調査を始めるそうだ。
この講演の中で私の興味を引いたのは幼稚園・保育所を選ぶ場合、保護者は何を基準としているかであった。1.アクセス、2.施設の雰囲気、3.保育時間・預かり時間、4.保育者の信頼度や安全への配慮などであり、体を動かすこと、外遊びなどの身体面の成長、施設の教育・保育方針、保育教育内容、施設設備(園庭などの有無)はあまり重視されていない。極端な話をすれば、保護者への様々なサービスの提供は教育。保育内容よりも重視されているということであった。
例え一般的にそうであったとしても幼児教育はこれからの人生の出発点であり、人生の根幹をなす部分、認知能力及び外遊びや友達関係で育まれる非認知能力の向上を目指して保育内容の充実に努めてまいります。今後とも暖かいご支援、お力添えを賜りますよう、心よりお願いします。
明日に向かって
10月22日夜7時15分、ANAのボーイング737が爆音を後に残して伊丹空港を離陸した。1時間後の8時20分、何事が起ったかびっくりするほどの大きな音と衝撃を伴って、兎に角福島空港に着陸した。昼は大阪と同じくらいの気温でも、夜になるとさすがに寒い。福島交通のバスで約40分、郡山に到着、歩いてダイワロイネットホテルに歩いて移動、駅前の便利なビジネスホテルだ。第38回全日本私立幼稚園研修大会が10月23と24日、山形市のホテルメトロポリタン山形で行われる。
それに先立って上杉鷹山の米沢市を、そして上杉神社をどうしても見ておきたかった。翌朝8時30分、レンタカーを借りて、一人で東北自動車道を北進し、福島市で東北中央自動車道に進んだ。こんな峻険な山々が連なる場所によく高速道路を建設したと思うくらいトンネルが続き、そのトンネルを数多くの橋でつないでいた。高速道路があるのは当たり前だろうか?土地の地権者との交渉、買収、設計、土木、建設、付帯工事、その他、どのくらい多くの人々がこの道路を作るのに、携わったのだろうか。どのくらい努力し、どのくらい頭を絞って設計したのだろうか?
日本には数多くの高速道路があるが、ここも難工事の一つだったのではと思うと同時に、日本の土木工事の技術力の高さを見せつけられた思いだ。戦前、戦後を通じて蓄積された技術、人数が多かった団塊の世代の頑張り、そしてその後を受け継いでいる現役世代、GNPが世界4位になったとはいえ、日本にはまだまだ世界に誇るものがある。
「為せば成る、なさねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」上杉神社にはこれをしたためた掲示板があった。「どんなことでもやろうと努力すれば、必ず実現できる。逆に無理だと思ってあきらめ、努力をしなければ、絶対に実現できない。」上杉鷹山は莫大な借金を抱え、民衆が苦しんでいた藩を自分から模範を示して節約に努め、新たに産業を起こし、学問所も作り、財政の立て直しに全力で取り組んだ。又子どもや老人を大切にする政治も行った。今でも通用する次の4か条を唱えた。
1. 民の父母の心構えを第一とすること。
2. 学問・武術を怠らないこと。
3. 質素・倹約を忘れぬこと。
4. 賞罰は正しく行うこと。
それにしても隣の会津若松と言い、この米沢藩と言い、質実剛健、幕府に対する毅然とした態度、藩主を支える人々の心意気、山間に囲まれた厳しい環境のなせる業かもしれない。
山形空港は「おいしい山形空港」と呼ばれる程、果物をはじめ、米、肉、なんでも美味しいと副知事や市長の言葉、そのおいしさの代表として、初めに「出羽桜」酒造の仲野益美社長の記念講演があった。その中で心に残った一つが、山形の作り酒造は10社あって、皆、仲が良い事、「他の酒の犠牲の上に立った酒でないこと」すなわち自分だけ、自分の会社だけ良いというのではない。またチャレンジ精神をうたい、「チャレンジすれば苦労を伴うが、未来が開拓できる」と説く。又輸出にも力を入れ、5年度は475億円であった。
次に文科省の幼児教育課長の藤岡謙一さんが幼児教育の現状と将来について講演した。教育は幼児教育から小、中、高等学校教育までの積み重ねであり、基礎、スタートが大事である。幼児教育では総合的に育む次の3つの資質能力をバランスよく習得する必要がある。すなわち、知識・技能の基礎、思考力、判断力、表現力などの基礎、学びに向かう力、人間性などであり、幼稚園などでの普段の活動、遊びなどが小学校での本質的理解、正確な知識、技能の習得、思考力・判断力・表現力の育成に繋がっていく。
幼児教育の良し悪しの状況によっては今後の人生を左右するものであり、幼児教育にお金を使うことは将来への大きな投資である。日本でもその子どもたちはどのように成長し、どのような人となっていったのか、大規模な追跡調査を始めるそうだ。
この講演の中で私の興味を引いたのは幼稚園・保育所を選ぶ場合、保護者は何を基準としているかであった。1.アクセス、2.施設の雰囲気、3.保育時間・預かり時間、4.保育者の信頼度や安全への配慮などであり、体を動かすこと、外遊びなどの身体面の成長、施設の教育・保育方針、保育教育内容、施設設備(園庭などの有無)はあまり重視されていない。極端な話をすれば、保護者への様々なサービスの提供は教育。保育内容よりも重視されているということであった。
例え一般的にそうであったとしても幼児教育はこれからの人生の出発点であり、人生の根幹をなす部分、認知能力及び外遊びや友達関係で育まれる非認知能力の向上を目指して保育内容の充実に努めてまいります。今後とも暖かいご支援、お力添えを賜りますよう、心よりお願いします。