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養花一年、看花三日

2023.04.01


 日本の古い歴史の中で、一つのけじめをつけて、始まりとしたのはいつのころだったのでしょう。というか、けじめをつける、或いは始めと終わりを考えるのは何かと好都合に思ったのは随分昔のことだった?日本には他国よりも明確な四季が存在することで、それに拍車をかけたのかもしれない。春の彼岸で天から神の降臨をお願いして、稲作の始まりを祈願し、秋の彼岸では収穫の喜びの感謝で又神を呼んでくる。陰暦にまつわる様々な行事といわれと始まりと終わり、私たちはその始まりや終わりを大事にし、感謝の気持ちを持った人々の集団、私たちだけが選ばれし者との不遜な考えを持たずに、優しく誰とでも仲良くなれる人々の集団、そんな集団生活を送る私たちにとっての大きな始まりは1月と4月、特に後者は日本独自のユニークな始まり、多分すべての生き物が目覚め、花や動物が歓喜の「雄たけび」をあげるこの月を大事な出発点として選んだのでしょうか。「養花一年、看花三年」という言葉通り、一年かけて育てた花もたった三日で散っていく。春風の無情な、そんなはかなく、もろく、無残に散っていくが故に、花は私たちの心をとらえる。ある意味、はかないことで私たちに瞬間のめでる気持ちを高揚させ、ほとぼしる愛情が生まれてくる。今年もそんな季節が到来しました。2023年4月、お子様のご入園、ご進級、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。今まで乳児保育を受けたお子さまもそうでないお子さまも、今日からみんな一緒、幼稚園の仲間、幼稚園っ子です。本当に不思議な縁を感じます。この年幼稚園で一緒に存在すること自体、考えれば考えるほど不思議で、本当に偶然な出来事です。人はその人と人生で少なくとも2回は会うと言われます。そうであればその縁を大事にして輝く未来を進んでいきましょう。幼稚園では今まで経験や体験しなかった事がいっぱい出てくるでしょう。そんなときは臆せずに先生に問いかけてください。寂しくなった時も、悲しくなった時も又有頂天になってうれしくなった時もそっと先生に打ち明けてください。きっと先生は優しくその解を教えてくれることでしょう。寄り添ってくれることでしょう。これから始まる三年間、四年間の就学前教育、きっと皆さんは大きな成長を遂げ、たくましく、立派に育っていくでしょう。いろいろ経験をしましょう。いろいろ体験しましょう。いろいろ知識を増やしましょう。先生はいつも皆さんの味方です。いつも皆さんのそばにいます。安心して幼稚園生活を楽しみましょう。そして進級する皆さん、皆さんは幼稚園ではお兄ちゃん、お姉ちゃんになりました。幼稚園のことは何でも知っています。新しい仲間に優しく、丁寧にいろいろ教えてあげましょう。皆さんが前にそうされたように。
お子様の入園された保護者の皆さまにとっては、初めてお子様を未知の世界に送り出す不安や心配がいっぱいおありだと思いますが、どうぞ安心して私たちにお任せいただきたいと思います。子供たちに寄り添い、様々な問題を解決して、子どもたちの信頼を得て、教育活動に取り組んでまいります。又進級された園児の皆さんのこの一年間の様々な活動は本当に立派でした。この一年で大きく立派に成長を遂げられました。頼もしい限りです。私たちはこれからもこの大事な「三つ子の魂百まで」の幼児期、将来に禍根を残すことなく、全身全霊取り組んでまいります。いよいよ新しい船出です。この一年、お子さまにとって掛け替えのない年であります様に、そして又光り輝く希望と期待の一年でありますよう心より切望しています。春爛漫、いざ出航です。

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